地質は秩父古成層、中成層で柑橘栽培には気温、立地条件に恵まれた地域です。

よくうまいみかん産地のキャッチフレーズに「太陽が3つある」と表現します。

燦々と降り注ぐ太陽熱、海から照り返す反射熱と段々畑の石垣からの反射熱。

この3つを合わせて言うのです。幸い、田村は、その厳しい条件を満たした産地なのです。

おいしいみかんの選択は、また産地の選択でもあるのです。

有田ミカンの歴史は古く天正2年(1574年)伊藤孫右門が肥後の国(現在の熊本県)より

2株のミカン苗を持ち帰りそのうちの1株を根付かせたのが始まりと言われ、現在まで

400年以上の歴史があります。昭和28年の有田川大水害を境に再編成設備がなされ、

傾斜地はもとより平坦部まで温州ミカンが植栽され現在では温州ミカンの栽培面積3700ha

となっている。また、昭和40年後半からスプリンクラー散水施設が導入され平成7〜8年の

干ばつには大貢献をしました。極早生が導入されたのは昭和40年後半、生産過剰でミカンの

価格が暴落し、産地としての転換期を迎えた頃で、以降、ハウス栽培の導入、マルチ栽培等、

高品質化に向けた栽培が進み産地として大きな変貌をとげました。

現在田村では全国的な後継者不足の中、若い後継者達が育ち意欲的なみかん作りを目指し

安全で高品質なみかんを皆様方に提供できるようがんばっています。
〒643-0006
和歌山県有田郡湯浅町田